首や肩が重い。パソコンを見続けて、頭まで疲れた感じがする。
そんな日に覚えておきたいのが、手にある合谷(ごうこく/LI4)です。
私には、足三里と並ぶくらい有名なツボ、という印象があります。実際の鍼灸治療でも、度々使っています。
今日は合谷だけ覚えて帰ってください。小テストはありません。笑
場所は、手の甲の人差し指側
手の甲を上にして、親指と人差し指を軽く開きます。
人差し指の付け根の関節から、手首へ向かって手の甲の骨をたどってみてください。その骨の長さの中央あたり、親指側の縁に沿ったくぼみが目安です。左右の手にあります。
WHOの標準位置では「第2中手骨の中央の橈側」。つまり、人差し指につながる手の甲の骨の中央、その親指側です。
「親指と人差し指の間ならどこでも」というわけではないんですね。
押して、離して。強さはほどほどに
自宅では鍼を使わず、反対の手の親指の腹で、ゆっくり押します。
軽く「痛気持ちいい」と感じる程度を上限に、数秒押して離す。これを数回。 痛みを我慢する必要はありません。
強く押すほど効くわけではないので、青あざができるほど頑張らないでください。傷や炎症のある場所は避け、痛みやしびれが出たら中止を。
妊娠中は合谷のセルフ指圧を控え、試したい場合は産科の医療者に相談してください。
頭や肩に使うのに、実は「大腸経」
合谷は伝統的に、頭痛や顔まわり、首肩の痛みなどで使われてきたツボです。こうした身近な症状で使われることも、有名な理由の一つではないかと私は感じています。
頭痛への指圧、首の痛みへの鍼治療は研究もされています。ただ、合谷だけを自分で押せば確実に効く、と証明されたわけではありません。 万能な痛み止めではないんです。
ちなみに所属は「手の陽明大腸経」。手にあるのに大腸? と、初めはなりますよね。笑
伝統的には消化器の不調などにも使われますが、押せば便秘が治るという話ではありません。手のツボから全身を見るところが、東洋医学らしくて面白いと思います。
私は目を酷使したときの眼精疲労にも使い、相性がよいと感じることがあります。これは個人の臨床感覚。パソコンやスマホを長く見た日に、よく思い出すツボです。
ツボ押しで、受診を後回しにしない
突然の、経験したことのない激しい頭痛や、麻痺・しびれ・ろれつが回らない症状があれば、救急要請を。発熱を伴う強い頭痛、外傷後の強い頭痛や首の痛みも、すぐに医療機関で確認してください。
長く続く痛みや悪化する痛みも、ツボ押しだけで様子を見ないでくださいね。
合谷を押す時間を、画面から目を離し、首や肩を休ませるきっかけに。万能ではないけれど、手軽に覚えておきたいツボです。
毎日に、ちょっと東洋医学。


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