白湯について調べると、冷え性改善、代謝アップ、デトックス、便秘解消、美肌……と、いろいろな言葉が出てきます。
ただのお湯なのに、ずいぶん仕事を任されていますね。
本当に、そんな万能な飲み物なのでしょうか。
私は朝に白湯を飲むことがありますし、この習慣は気に入っています。でも、「すごい効能があるから飲んでいる」という感覚とは、少し違います。
夜食は、可能な限り控えています
私は食べることが好きです。お酒も飲みます。
ただ、夜遅い時間には、なるべく食べないようにしています。
可能な限り。あくまでも「可能な限り」ですが。笑
胃腸にも、食べ物の処理から少し離れる時間があってもいいんじゃないか。そんな感覚で、夜食を習慣にせず、食事と食事の間を空けています。
もちろん、寝ている間に胃腸が完全に止まるわけではありません。「何時間食べなければ回復する」という決まりの話でもなく、私なりの生活習慣です。
そして、食べないけれど、寝る前にお酒を飲むことはあります。
ここで「いや、お酒は飲むんかい」という話なんですが。
飲酒が胃腸を休ませてくれるわけではありませんし、眠りを乱すこともあります。そこは、都合よく健康法に数えないようにしています。
朝の白湯は、私なりの「おはよう」
そんな私が、朝起きて白湯を飲むとき。
感覚としては、夜のあいだ食事から離れていた胃腸に、
「おはようございます。今日も一日お願いします」
と声をかけるような感じです。
沸かしたお湯を飲みやすい温度まで冷まして、ゆっくり飲む。
朝の自分には、冷たい水を一気に飲むより、こちらの方が気持ちよく感じることがあります。
これは「白湯で胃が医学的に目覚める」と証明されている、という話ではありません。
私にとって、一日を始めるスイッチになっている。それくらいの意味です。
温かいものが身体に入ってくる感覚に少し意識を向けると、「今日はお腹が空いているかな」「身体は重くないかな」と、自分の様子を確かめる時間にもなります。
東洋医学でも、全員に白湯とは限らない
東洋医学では、何を飲むかだけでなく、その人の状態や季節、冷え・熱なども合わせて考えます。
伝統的には、冷たい飲食物を多く摂ることを、身体を冷やす方向の習慣として捉える場合があります。
寒い朝や身体が冷えているとき、胃腸が弱っているように感じるときに、温かい飲み物を選ぶ。こうした発想は、東洋医学の養生とも相性がいいと思います。
ただし、「冷たい水は悪い」「全員が白湯を飲むべき」とはなりません。
暑い日もあれば、運動後もあります。冷たい水の方が飲みやすい人もいるでしょう。
「冷え性って全部同じ?冷える場所で身体の見方が変わる」でも触れたように、一つの言葉だけで身体の状態は決められません。
その人、その日、その状態による。
飲み物の温度も、そこから考えていいんです。
万能薬ではないけれど、好きな習慣です
水を飲むこととエネルギー消費を調べた研究はありますが、結果は一致していません。「白湯で基礎代謝が上がり、痩せやすくなる」と言える十分な根拠はありません。
デトックスや美肌、睡眠改善なども、まとめて白湯固有の確立した効果として受け取らない方がよさそうです。
一方、水分補給そのものは大切です。水分は体温調節や身体の潤滑、消化管の働きなどに関わり、不足している人では適切に補うことが便通を助ける場合もあります。
まず大事なのは、白湯だから特別というより、必要な水分を摂ること。
飲み物の温度と胃の動きを調べた小規模な研究もありますが、「温かいほど消化にいい」とは言い切れません。熱さを我慢せず、やけどしない温度で。量も無理に増やす必要はありません。
私にとって朝の白湯は、特別な健康の儀式というより、一日を始める合図です。
胃腸に「今日もよろしくお願いします」と言いながら飲む。実際に胃から返事が返ってきたことはありませんが。笑
身体にいいと聞いたものを片っ端から足すより、自分が心地よく続けられるものを、一つ生活に置いてみる。
私にとっては、それが朝の白湯なんです。
毎日に、ちょっと東洋医学。


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