昨今の日本では芸能人やモデル、インフルエンサーやスポーツ選手が『鍼(ハリ)』を用いた
ケア、トリートメントを受けている様をInstagram・TikTok・Youtubeで目にする事が多くないですか?
鍼(ハリ)と聞くとほとんどの方が、『東洋医学』や『中国から伝わったもの』というイメージを持つのではないでしょうか?
実際、それはほとんど正解で、古代中国で培われ、その後周辺の国々に伝わった医学の一つです。
では少し突っ込んで、中国から伝わった東洋医学ってなに?と質問をしたら、ほとんどの人が回答に困ってしまうのではないでしょうか?
ここではザックリ『東洋医学』とはどういうものかを解説していきたいと思います。

『東洋医学』ってなに?
東洋医学を知るにあたって、まずは『東洋』という言葉を考えてみましょう。
辞書で調べると…アジア諸国の総称。特に日本・中国・インドの東部・南部をさす。とあります。
東洋のくくりは意外と広く、インドも含めているんですね。
インド医学と聞くと伝統医学である『アーユルヴェーダ』が有名ではありますが、
ここでは中国・日本に地域を限定してお話していきましょう。
紀元前220〜200年(前漢~後漢)に編纂された中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』これがこれからアジア全体そして世界に広がっていく東洋医学の始まりです。
さて内容をお話するととても長くなってしまうので、とても簡単にどんな事が記されていたか。
・季節に応じた生活
・飲食の重要性
・運動と休息
・感情の安定
それぞれは今後少しずつ、完全に私のペースになってしまいますが、解説していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。
では『黄帝内経』が編纂された約2000年前、この時代に人々がどのような生活を送っていたかを少しお話していきましょう。
約2000年前の日本と中国
2000年前というと日本では弥生時代。
中国との交流や情報交換が行わるようになり、稲作の文化が根付いてきたわけです。
鉄や銅などの加工が始まり、集落や村が一気に大きくなっていく時代ですね。
日本が稲を育て、集落が大きくなっていく時代に、海を隔ててお隣の中国ではすでに『国』として成立していました。
ちなみに皆さん、漫画やアニメはお好きですか?
私は幼少の頃から漫画が大好きで、かなりの数を読んでいると自負がありますので、そういったネタも多分に盛り込んでいこうと思っているのですが…
原泰久先生の『キングダム』はご存知ですか?こんな聞き方をするのは失礼なほどの超大作。
アニメはもちろん、実写映画化までされているので知ってるよ〜って声が多そうですね。
『キングダム』は春秋戦国時代、秦の大王が中華を統一する時代を描く物語ですが、実はその作中に負傷した人物に鍼や薬湯などを用いて治療を施す場面があります。(キングダムの18巻。探してね)
ちなみにこの春秋戦国時代というのは今説明している2000年前よりもさらに200年ほど時代を遡っての物語なのです。
つまり『黄帝内経』という書物はさらに過去から積み上げられた医学や養生、人が人らしく健やかに暮らすための知識を詰め込んだ書物なんです。
2000年以上前に考えられていた人々の健康と穏やかに過ごすための知恵。
現代に生きる我々にも通じる素晴らしいものがたくさんあります。
ゆっくりまったり解説できればと考えておりますのでよろしくお願いします。
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